障害のある方と働いて思うこと(2-2)
知的障害の方全般の事ではなく、同じ職場で一緒に働いた障害者との関わりの中で思った事などをそのまま書いています。
前回の記事です。長君の日々の仕事、理解度などを書きました。 あれから日が経つのでかなり状況は変わっています。
知的障害の長君のその後
一生懸命働いていました。
失敗しても、怒られても頑張っていました。
Aさんも細かい事を言ったり、叱ったり、厳しい事も言ってきたけど、髪がボサボサだから切りにいきなよ。とか電車よりバスのほうが安いんじゃない?と路線を調べてあげたり、時々おやつを買ってきてみんなで食べたり…いろいろ世話を焼いていたと思います。 ガミガミ怒ったりもしてましたが、お母さんみたいなAさんでした(*´∇`*)
最近の仕事ぶり
長君と中さんのペアで仕事をしていました。 中さんのほうが少し障害が重いので出来ない事は、長君に手伝ってもらう形でやってもらってました。
上手くいってると思ってたんですが…
ある日Aさんと休憩していると業者さんがきて…「ちょっと言いづらいんだけど長君、全然仕事してないよ。ふんぞり返って中さんに指示出して…なんかスゴイよ💦」
…‼︎
私もAさんもびっくり。この時だけじゃなくて、私達がいない時はこんな感じだそうです。
因みに休憩は、長君達は12時に行ってもらって私達は13時頃までキリがつかないのでその後行ってます。なので13時から1時間彼らだけです。
上下関係を作る…自分より障害の重い人の世話を焼くのではなく長君は、違う形の上下関係を作るようで、どうやらセンターでも嫌われ者のようでした(^_^;)
更に慣れてくるとダレてきて見えない所でサボっている事が目立つ様になりました。本人は、見えない、バレないと思っていますが…長君は小学生低学年の知能だそうで…大人の私達にはバレバレです。
息抜きしてるぐらいならいいんです…隣の部屋で作業してる時、ドアを開けたら…おくつろぎ中かっ‼︎てぐらいあぐらかいてダラダラ拭き掃除…隣の部屋だけど通り道みたいに使ってるので私達も良く出入りするんでバレバレなのです💦
中さんにも聞いて見ました。 すると結構酷い事言われてました(꒪⌓꒪)
「明日はもっとコキ使ってやるからな」
「今日は何やらせようかなぁ」
「こんな事も出来ないの?」などなど。
中さんは休みがちなので迷惑かけている分中々強く言えない、と。
性格の悪さに…言葉も出なかった(꒪⌓꒪)
お手上げだったのでセンターの方から注意してもらう事になりました。が…
見つけたらその都度言わないと、いけないとの事。 言ったり言わなかったりだと混乱する、と。 あと悪い事をしたらしっかり叱る、と。雰囲気や空気が読めないので曖昧な態度や注意するぐらいでは、悪い事をしたという自覚がないのだとか…。
叱るって…何度も? 声を荒げて? Aさんはよくやってるけど… 私は無理…って言うか嫌。
なんか、どうでも良くなってきました(꒪⌓꒪)
サボろうが何しようがやる事やってくれたらいいわ…と。
中さんへの態度も、私達が長君や他の障害者にイライラするのと同じで何度教えても出来ない中さんにイライラしていたとの事。 …なるほど。 私達は、一応それなりに我慢出来るけど彼は感情のままに…と言う事か。
最近は雑用が多かったんですが、今度は違う部署で午後から中さんと掃除に行く事になりました。 2人でペアなので私達は、心配していたんですが…的中(・_・; 中さんに掃除をやらせて長君はダラっと立ってる…。 見かけた人達からの情報がいろいろ入ってきます。
長君は、施設に住んでいて近い将来出ていかなければいけないのでお金を貯めないといけません。仕事もしていかなければいけません。 家族とは絶縁状態なので頼れません。で、あればサボらず働くと思うんですが… センターの方が言うには、仕事中にサボると給料が減るかも?とか解雇されるかも?とか、働きによって正社員になれるかも?給料が上がるかも?という考えが出来ない。仕事とサボるのは別の事で関係性がリンクしないとのこと。(前回の記事参照)
長君が居なくなりました
ある日突然長君は来なくなりました。 解雇されたそうです。 サボり過ぎたのが上にバレたのかな?と思いましたが、違う事で解雇との事。
私達にまで詳しい説明がないので余程の事をしたんだと思いますが…。
障害者雇用の枠では、障害が重くないので仕事はすぐ見つかるそうです。今はどこかの会社でまた怒られながら仕事してるのだろうと思います。
私達の中で一番問題児だったので突然の解雇でなんだか…不完全燃焼的な感じがしますが…
長君がいなくなって雑用もしなければいけなくなったので一段と忙しくなったけど、なんと言うか…平穏な日々が送れます。
かなりストレスでしたから。
長君にイライラする事も勿論あったけど、それよりAさんが毎日毎日長君を叱る…怒る?声が聞こえてくる。 それをなだめたり、間に入ったり…時には同調したり、ストレスしかありませんよ。勿論Aさんの気持ちもわかるんですけどね(^_^;) 側から見てる私としては、それがイライラだったりもしました。
出来る事ならお互いに気持ちよく仕事したいし、そんな声聞きたくありません。
他の会社では、どうやって障害者を受け入れて仕事しているのか気になります。
障害者との仕事はまだまだ続くのでいろいろ調べて(google頼みだけど…)みるしかないですね。
これで長君の話は終わりです。
次は中さんの事を書いていきます。