紺の日記

反抗期息子と仕事と家庭の両立が出来ないダラダラシングルママの日々

障害のある方と働いて思う事 (2-1)

以下の事は、同じ職場の人の話で障害者全般の事ではない事。

私が日々思う事を書きました。 気分を害された方、すみません。 

 

今回は以前書いた記事の続きです。

 

konmama.hatenablog.com

 

知的障害の長君

まず、長君から。

3人の中で1番知能が高いので1番仕事は出来ます。 かなり忙しい部署なので助かってます。

失敗して怒られても、一生懸命頑張っています。

 センターの方に聞くと、知的障害者特有なのか?上下関係を作る傾向があるようです。嫌な意味ではなくて、例えば、自分より障害が重い人には手助けして世話を焼いたりするということらしいです。

長君は特にその傾向が強いらしいです。

 私は長君より1カ月程後で入ってきたので、最初の頃は後輩と思われていてチラチラと様子を見にきたり、立ち止まってガン見…(*_*; 段々鬱陶しくなって来ますが、また段々慣れて来ます(笑)流石にガン見されるのは慣れませんがね(;´Д`A

センターの方が言うには、上下関係でいう所の自分より後に入ってきて、仕事が出来ないので手伝いたい、教えてあげたいと思っているんじゃないか?との事でした。

長君は、面倒見がいいのかな?と思いましたが… Aさんは、仕事が違うんだから先輩面なんて!と、少し気に入らない様でした。私が早く仕事を覚えればいいだけのことですね。

 

日々長君と仕事していく中で…

1.ただのミスなのか出来ないのかがわからない

今まで出来ていたのに…

よくある事が、「業者さんや、職場のスタッフが問い合わせに来た時は必ず声を掛けて」と言ってありますが、ある日突然しなくなるんです。

   以前こんなことがありました。

他部署のスタッフは、彼が障害者だと知らない人も多いので私達が近くにいない時は伝言を彼に言っていくんです。本人も内容を理解していないので、私達が後で聞いても意味がわからない…部署すらわからない時もあります(←これが1番どうしようもないので困るんですが)。 業者さんには、急ぎの時は電話しますが、来た時に聞きたい事などが伝えられず…orz

と、いう事が何度かあり『声をかけて』

という様にしたんです。

問い合わせに来たスタッフには少しずつ障害者だから私達がいない時はPHS(各部署に固定電話とは別に配付されて持ち歩いている。)に電話してと言ってはありますが…どこまで伝わるか?

毎日の事で日々沢山の他部署のスタッフ、業者さんが来るんですが抜けちゃうんですね。 何度も何度も言ってもダメですね。出来る時があるのに…不思議です。

センターの方は時々出来なくなる事があるのでその都度注意してあげて下さい、と。

…忙しいのに、出来るかぃ(´・Д・)」”

 

2.作業が形だけ?

仕事以外でも何か作業する時って意味や目的があるからその作業が出来ると思うんですが…。

掃除はゴミや汚れをとり、綺麗にする事が目的だと思うんです。

長君の掃除はゴミがあっても汚れていても掃除という作業をして終わりなのです。 何度教えてもゴミを素通りしていきます(笑)

何もしないよりは綺麗になってると思いますけどね…;^_^A

いつもAさんに掃除の仕方の事で注意されたり、見本をみせてもらったりしてますが…変わりません。 

掃除だけでなく見ている限り、彼のやっている作業は形だけです。

見た目で覚えているって事ですかね?

作業の意味や目的がはっきりした方が何より動き易いと思うんですが…これ又不思議ですね。

 

3.作業と作業がリンクしない?

例えば…自転車A、B、Cと3台あります。Aの自転車に乗っている時、片手運転をしていたので、危ないからやめる様に注意したとします。今度はB、Cの自転車に乗りました。私達は片手運転しますか?しないと思います。 なぜならAの自転車に乗っている時注意されているからです。

一方、長君は、Aの出来事がB、Cに反映されないのでまた同じ事をします。

なので注意する時は、その都度言うか、『自転車に乗る時は』と付け加えて言うか、です。 

 何か指示する時、注意する時、教える時、先々の事まで見通して言わないと何度でも言わないといけません。 そんなに先々の事まで見通せますか? 答えは出来ないと思います。ある程度は、考えて言えるかもしれませんが、ほとんどが想定外で「え⁉︎それも⁇」って事が多いです。 

一言付け加える事も簡単に思えるけど、私達は普段無意識のうちに言葉を省略して話をしています。 自転車で片手運転して怒られたら、自転車=片手運転NGになりますが、長君はA自転車=片手運転NGなのです。 私達は「自転車に乗る時は」と言う言葉を省略しても理解できるので言いません。 それが普通で無意識の事でした。 無意識を意識する難しさ。 想像以上です。

ちゃんとわかってる時もあるんです…もうね、何が何だか(;´Д`A

 

4.分からなくても聞かない

長君はわからない事、今までと違う事があってもあまり聞いてきません。勝手に決めて進んでいってしまいます。

大体が間違えてるので私達の仕事が増える事もあります。

・実際によくあるのですが…A部署で使う新しい品物が届いたとします。 すぐA部署の人に取りに来て貰わないといけないんですが…

長君は初めて見るので何なのか?何処にしまうか?わからない筈です。私達が知らない間に、長君は業者さんから受け取って、片付けちゃうのです。急ぎの物は納品書が後日になるので、知らない間に片付けてしまうと納品されたかもわからない時があり、後日物品発見!とか。(上の1の『声をかけない』という事もプラスで巻き起こってます)

・例えば…大、中、小のスプーンがあるとします。そこに該当しない細いスプーンがあっても聞いてきません。 どれかと一緒にしてしまうのだと思います。最終的には在庫が合わなくなります。

『初めて見る物、いつもと違う事があったら聞く』と決めたけど…これも又出来たり出来なかったり。

 

5.他人との距離

時々他人が近すぎてちょっと嫌だなぁと思う事ないですか?家族や恋人は、近くても気にならないですよね?

自分で何cmか意識した事はありませんが、その人との関係によって不快に思う距離があると聞いたことがあるのでWikiで調べてみました。 

パーソナルスペース - Wikipedia

他人であればあるほど距離は広がります。

長君は時々凄く近いんです。真後ろとか真横とか…

「近っ」Σ (⁰ ⌂⁰;)

と思うのと同時にちょっと嫌な気分になります。

…こればっかりは、お互いにどうしようもないですね。こうなってくると生理的に合わないです。

Aさんはよく振り返ってびっくりしてます(笑)

 

 

 機械的な事は、ほとんどミスしなくて助かっている事もあるんです。 でもいつ出来ない時があるかわからないのでチェックはしないといけません。 

  最近は、ミスが多いと思う作業は外しました。ミス後の処理が面倒なのと、ミスが少ない自分たちでやった方が早いので。

最初に障害に対する認識が今より甘く期待し過ぎたんだと思います。段々出来る仕事が減り今は、雑用ばかりです。私のいる部署は、人出不足なので付きっ切りで見てあげれる人がいないのです。

…正直、付きっ切りも大変ですが(>_<)

 

そんな仕事ぶりなのでよくAさんに怒られています。 Aさんは障害者への理解度は私よりもたぶん低く、やればなんとかできると思っています。 

だいぶ前ですが、何度も同じミスをする長君への怒りがエスカレートしてパワハラじゃないか?というような事をやらせようとしていたのでさすがに止めましたが…(;゚Д゚)

私も理解出来ているわけではないけど、知能的な事なので、どうやっても出来ない事はあるだろうとは思います。なので出来ないものは出来ないし、健常者だってそうだ、と思っています。Aさんも私も少しずつ理解できたら、と思います。

 

私も頭ではわかっていてもイライラする事、理解出来ない事は多々あります。

私たちにも感情がありますから、障害者だからしょうがないよね、毎日、毎回と割り切れるものではありません。長君だけではないので毎日毎日こんな事が続くとやはりイライラし、不満が出てきます。

結果、雑用ぐらいしかやってもらう事がないのです。 雑用をやってくれるだけでもかなり助かっています。長君は1日のやる事をちゃんと把握できるので、ひとつひとつ言わなくても、やるべき事はやってくれます。 もちろん時々出来ない時もありますが仕事に凄く影響する事じゃないのでそんなに私は気になりません。細かい Aさんはきになるみたいだけど…。

 

 

 とても真面目で一生懸命仕事している。と思っていました。

あることを聞くまでは…

 

想像してたより長くなりそうなので、また次回にします。

 次回は長君の上下関係を作る傾向が強い事が原因で起こった事など。私たちがした事、考えた事。等を書いていきます。